2014年7月9日水曜日

7月9日 旅人インタビュー① 松本聖典さん(26) その2

-こんばんは。まず松本君は都内でグラフィックデザイナーとして働いていたんですよね?

松本 「はい。3年間働いていました。」

-どうしてグラフィックの業界に?

松本 「大学でデザイン系の勉強をしていまして、尊敬するグラフィックデザイナーに杉浦康平さん、松田ゆきまささん、がおられます。そういった方に憧れてグラフィックの世界に入りました。」



-就職活動はどうでした?

松本 「ぼくは日本の就職活動が嫌で、特に入りたい会社というのはなく適当に受けて合格したのが以前勤めていた会社でして。」

-はは、正直ですね。最近よく問われていますよね、日本の就職活動の弊害というか、ね。

松本 「はい。で、入社してから気づいたんですけど、いまの 会社ではぼくのやりたい仕事に直結していないというか。これはぼくが甘かった点の1つですけど。働きながら空いた時間で自分のスキルUPをしていました。」

-デザイナーさんて拘束時間が長くてあまり休みがないイメージだけど。

松本 「そうですね。ただそこは恵まれていたというか、早かったら7時までに仕事も終わりますし、週末もしっかり休めていました。」

-なるほど。このカンボジアが2ヶ国目でしたっけ?

松本 「そうです。日本からバンコクに入って、とりあえずカオサン目指しました。」

-あー、そうですよね。旅人はまずカオサン目指すよね。居酒屋でとりあえずビール!みたいなノリで、とりあえずカオサン!ってね。タイ、というかバンコクの印象は?

松本 「はい、実はぼくは今回が初めての海外旅行でして・・・。」

-えー!そうなんですか。初海外で世界一周って思い切りましたね。

松本 「はい。先ほども話たんですけど、入社してから自分の思い描いていた人生とは違うなと思って、目標額を決めてそのお金が貯まったら会社を辞めて海外で有名なデザイン(主に建築)を見る旅に出ようと考えていました。せっかく海外に行くんだったらいろんな国を見る旅にしたかったので、必然的に世界一周というコースになりました。」


ぼくは彼の話し方にとても好感を抱いた。若者らしくない落ち着きがあり芯が通っていると感じた。
それはこれから会話していく中でさらに確信へと変わっていく。
このデザインを見るという目的が彼の中にしっかりと存在し、ブレることなく旅を続ける。
そういった芯の強さ。
目的のない旅が悪いと言っているのではなく、目的を自覚して旅をすると見える景色ってきっと他の人と違うから。

-世界一周のルートを教えてもらってもいい?

松本 「長くなりますが。覚えている限りで言いますね。」

旅のルート
日本→タイ(バンコク)→カンボジア(シェムリアップ)→タイ(バンコク)→インド(デリー)→チャンディガル→アーグラ→デリー→トルコ(イスタンブール)→チュニジア(チュニス)→スペイン(マドリード)→ビルバオ→バルセロナ→マドリード→ポルトガル(リスボン)→ポルト→リスボン→モロッコ(カサブランカ)→マケラシュ→カサブランカ→ドイツ(フランクフルト)→ミュンヘン→ベルリン→ポーランド(ワルシャワ)→クラクフ→チェコ(プラハ)→オーストリア(ウィーン)→ハンガリー(ブタペスト)→ギリシャ(アテネ)→イタリア(ローマ)→フィレンツェ→ヴェネツィア→スイス(ベルン)→フランス(パリ)→ベルギー(ブリュッセル)→オランダ(アムステルダム?)→ベルギー(ブリュッセル)→イギリス(ロンドン)→アメリカ(ニューヨーク)→ロスアンゼルス→日本

というルート。

これらの都市には彼が見たいと思っている建築物がある。ヨーロッパが多いのは、必然的に彼が欲しているアートがヨーロッパに集中しているから。

何度も言うけど目的のある旅と目的のない旅に是非はない。
目的のある旅は自分をさらにスケールアップできる可能性がある。
目的のない旅は自分の方向性を大きく変換できるチャンスがある。
たぶんこの違いだけだ。良い悪いじゃなく。
そこにはラーメンかパスタか、の違いくらいしかない。
ぼくはパスタで、あなたはラーメンなのね。OK、って。
結局どちらを選んでもそれを消化して、自分の中に取り入れるだけだ。
そこからそのカロリーをどうやって活用していくのかは、自分自身のそれ以降のトレーニングにかかっている。

話が逸れた。ぼくがブレている。

そして少し長くなったので、この続きは次回。


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